髪が染まる仕組み.
- 弱酸性 (じゃくさんせい)
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弱酸性とは、酸性・アルカリ性の度合いを示すpH(ピーエイチ)値で表現され、0~14のスケールの中でpH値が3~6程度の範囲を指します。髪の主成分であるケラチンタンパク質は、この弱酸性の状態で最も安定し、健康的な状態を保つことができます。
ヘアカラーやパーマなどの化学処理は、通常髪をアルカリ性に傾けて施術します。これにより、髪のキューティクルが開いて薬剤が浸透しやすくなりますが、その結果、髪の内部がダメージを受けやすくなります。施術後に髪のpHがアルカリ性のまま残っていると、キューティクルが閉じにくくなり、髪がパサついたりダメージを受けやすい状態が続いてしまいます。
そのため、ヘアカラーやパーマの後には、髪のpHを弱酸性に戻すケアが重要です。pHバランスを整えることで、キューティクルがしっかりと閉じ、髪内部の水分と栄養が保持されやすくなり、結果として髪が滑らかでツヤのある状態に戻ります。pHを弱酸性に整えるための専用シャンプーやトリートメントを使用し、日常的にケアを行うことで、髪の健康を守り、ダメージを最小限に抑えることができます。