ヘアカラーリング剤の種類.
- 1剤 (いちざい)
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ヘアカラーやブリーチ剤は、複数の剤を組み合わせて使用することで髪を染めたり脱色したりする仕組みを持っています。そのうちの1剤は、2剤と混ぜて使用する重要な構成要素です。
ヘアカラーの1剤には、有効成分として酸化染料が含まれています。酸化染料は、2剤に含まれる酸化剤と反応することで発色し、髪に色を付ける役割を果たします。また、1剤にはアルカリ剤が多く含まれており、このアルカリ剤は髪のキューティクルを開く働きをします。キューティクルが開くことで、染料が髪の内部に浸透しやすくなり、染料が効果的に髪に定着します。
一方、ブリーチ剤の1剤には、有効成分としてアルカリ剤が含まれており、メラニン色素を分解して髪を脱色する役割を担います。ただし、ブリーチの1剤には染料は含まれていません。このため、ブリーチは髪を明るくするためのプロセスに特化しており、色を加えることはありません。脱色後の髪に別のカラーを入れることで、希望する色を表現することが可能になります。
このように、ヘアカラーとブリーチ剤の1剤は、それぞれの目的に応じた成分が含まれており、2剤と混ぜることで発色や脱色の化学反応を引き起こします。