ドライヤーの役割と効果
ドライヤーは、髪を乾かすだけでなく、美しい髪を保つための重要なツールです。正しい使い方や選び方を知ることで、髪のダメージを軽減し、ツヤのある仕上がりを実現できます。
1. ドライヤーの基本的な仕組み
ドライヤーは、モーターによってファンを回し、ヒーターで温めた空気を送ることで髪を乾かします。最近では、風量や温度を調整できるモデルや、マイナスイオン、遠赤外線、ナノケア機能が搭載された高性能ドライヤーも登場しています。
2. ドライヤーの種類
① イオンドライヤー
- マイナスイオンを放出し、髪の静電気を抑えてまとまりやすくする。
- 髪の水分バランスを整え、しっとり感をキープ。
② 遠赤外線ドライヤー
- 遠赤外線の効果で髪の内部から温め、乾燥を早める。
- 髪に優しく、過度な熱ダメージを防ぐ。
③ ナノケアドライヤー
- 超微細な水分を含んだ風を送り、乾かしながら保湿効果を与える。
- 髪のうねりや広がりを防ぎ、まとまりやすい髪へ導く。
④ 大風量ドライヤー
- 速乾性に優れ、髪を短時間で乾かせる。
- 熱ダメージを軽減できるので、髪の傷みを防ぎたい人におすすめ。
⑤ ブラシ型ドライヤー
- ブラシとドライヤーが一体化しており、ブローしながらスタイリングできる。
- 不器用な方でも簡単にまとまりのある髪に仕上げられる。
3. ドライヤーの選び方
ドライヤーを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
① 風量
- 風量が強いほど速乾性が高く、ドライ時間が短縮される。
- 1.3㎥/分以上の風量があると早く乾かせる。
② 温度調整機能
- 温風と冷風を切り替えられるものが理想。
- 低温モードがあると、髪に優しく乾かせる。
③ イオン機能の有無
- 髪のパサつきが気になるなら、マイナスイオンやナノケア機能があるモデルを選ぶ。
④ 重さ・サイズ
- 長時間使用しても疲れにくい軽量モデルが便利。
- 持ち運ぶ場合は、コンパクトな折りたたみ式が便利。
⑤ コードの長さ
4. 正しいドライヤーの使い方
間違ったドライヤーの使い方は、髪のダメージを引き起こします。正しい手順で乾かすことが重要です。
① しっかりタオルドライ
- ゴシゴシこすらず、優しく押し当てるように水分を取る。
- 髪が濡れたままドライヤーを使うと、過度な熱ダメージを受けるため、できるだけタオルで水分を取る。
② 乾かす前にアウトバストリートメントをつける
- 洗い流さないトリートメントを使用すると、熱ダメージを防ぎながら髪を保護できる。
- オイルタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプから髪質に合ったものを選ぶ。
③ 根元から乾かす
- 髪の根元をしっかり乾かすことで、頭皮の蒸れを防ぐ。
- 毛先から乾かすとオーバードライになり、パサつきやダメージの原因になる。
④ 風を上から当てる
- ドライヤーの風を上から当てることで、キューティクルが整い、ツヤが出る。
- 下から風を当てると、髪が広がりやすくなるため注意。
⑤ 8割乾いたら冷風で仕上げる
- 温風で乾かしすぎると、髪が乾燥してパサつく。
- 最後に冷風を当てることでキューティクルが引き締まり、ツヤがアップする。
5. ドライヤー使用時の注意点
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同じ場所に熱を当てすぎない
ドライヤーを1か所に固定して当てると、髪が焦げたりダメージが進行する。常にドライヤーを動かしながら乾かすことが重要。
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適切な距離を保つ
髪から15~20cmほど離して風を当てることで、熱ダメージを最小限に抑えられる。
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過度な乾燥を避ける
髪を完全に乾かしすぎると、パサつきの原因になるため、8~9割程度で止めるのが理想的。
6. ドライヤーを使ったスタイリングのコツ
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ボリュームを出したい場合
根元を立ち上げるように持ち上げながら風を当てる。逆方向から風を当てることで、ふんわり感が出やすい。
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ストレートに仕上げたい場合
上から風を当てながら、手やブラシで軽く引っ張るとまとまりやすくなる。
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毛先のまとまりを良くしたい場合
冷風を最後に当てることで、毛先の形がキープされる。
まとめ
ドライヤーは、ただ髪を乾かすための道具ではなく、美しい髪を保つための重要なアイテムです。風量・温度調整機能・イオン効果など、自分の髪質やスタイリングの目的に合ったドライヤーを選び、正しい使い方をすることで、ツヤ髪をキープできます。